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『100万分の1の恋人』が「戦後の医療小説30選」に!


 『小説新潮2008年8月号』は、医療小説最前線というテーマで
まとめられている。
 その中に、書評家の東えりかさんが「戦後の医療小説30選」
という12頁にわたる長い書評を書いている。

 『海と毒薬』(遠藤周作)に始まって、『白い巨塔』(山崎豊子)
や『恍惚の人』(有吉佐和子)など、社会に命の問題を提起し
てきた名作の数々が並んでいて、興味を持って読んでいった
のだが、最後の「医療小説の新潮流」と題する章の中に、『100
万分の1の恋人』が批評されていて、驚いた。

 「ヒトゲノムの解析が新たに人間につきつけた命題」を取り扱
った恋愛小説ということで、深く暖かく批評して下さっている。

 うれしいと同時に、言葉を紡いでいく覚悟と責任を痛感する。

   (2008.7月末 記)
 


  『小説新潮2008年8月号』
 
   
*ちなみに掲載されていたのは以下の作品です。

「海と毒薬」(遠藤周作)              
「背徳のメス」(黒岩重吾)
「白い巨塔」「続・白い巨塔」(山崎豊子)      
「神々の沈黙」(吉村昭)
「消えた鼓動・心臓移植を追って」(吉村昭)
「ダブル・ハート」(渡辺淳一)
「生きている心臓」(加賀乙彦)
「孤高のメス・外科医当麻鉄彦」(大鐘稔彦)
「使命と魂のリミット」(東野圭吾)
「生命徴候あり」(久間十義)
「冷い夏、熱い夏」(吉村昭)
「病院で死ぬということ」(山崎章郎)
「命」(柳美里)
「恍惚の人」(有吉佐和子)
「黄落」(佐江衆一)
「神の島ー医療検査官ドクター貴崎」(米山公啓)
「明日の記憶」(荻原浩)
「閉鎖病棟」(帚木 蓬生)
「イン・ザ・プール」(奥田英朗)
「空中ブランコ」(奥田英朗)
「今夜、すべてのバーで」(中島らも)
「酔いがさめたら、うちに帰ろう」(鴨志田穣)
「クワイエットルームにようこそ」(松尾スズキ)
「チーム・バチスタの栄光」(海堂尊)
「ナイチンゲールの沈黙」(海堂尊)
「ジェネラル・ルージュの凱旋」(海堂尊)
「螺鈿迷宮」(海堂尊)
「ジーン・ワルツ」(海堂尊)
「神の汚れた手」(曽野綾子)
「医学生」(南木佳士)
「廃用身}(久坂部羊)
「繁殖」(仙川環)
「100万分の1の恋人」(榊邦彦)
「スポーツドクター」(松樹剛史)

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